ゲームにおける構成要素

世の中には様々な表現や娯楽にあふれています。そして音楽が好きな人もいれば、映画が好きな人、漫画が好きな人もいるでしょう。その中で“ゲームが一体どんなものを皆様に提示できるか”、ということを考えることはある意味当然なことだと思います。

結論から言うと私はゲームは基本的に音楽・映像・システムという三要素によって形成されるものだと考えています。特にシステムはゲームにおいて非常に重要な要素であり、他のメディアではゲームほどにこの要素を扱うことはできないでしょう。

ここで基本的にといったのは近年ではスマートフォンなどのタッチパネルを搭載しているデバイスが広く普及しているからです。つまり聴覚・視覚と並ぶ、触覚が新たな要素として台頭してきた現状があるということです。とはいえそれはそれ自体が表現や娯楽を担保するとは言いがたく、システムという要素に十分に内包できるとの考えです。

これらの要素によってゲームは物語や世界設定、キャラクターなどを皆様にお伝えすることができます。当たり前ですがゲームはゲームであり、同じ形式のメディアが他に存在しない以上、ゲームの魅力は決して否定されるべきものではありません。

しかしゲームの娯楽性は十分に認知されていますが、表現性についてはまだ十分ではないと思います。

音楽に表現性があり、映像に表現性があると言われる中で、それらにシステムを加えたゲームに表現性がないと断ずるのはナンセンスです。またシステムによって音楽・映像がコントロールされる以上、システムもまた表現を司ると考えることが自然でしょう。

例えばCDのアルバムの曲順によって、その価値をどう引き出し、皆様にどうお伝えできるかを左右することは多分にあります。それは舞台の演目順でもそうですし、テレビのお笑い芸人の出演順でもそうだといえます。広義でいえば、これもある種のシステムと呼んでいいと私は思います。

またシステム自体にもシステム美というものが存在すると考えています。美しいシステムは時にプレイヤーに驚きを与え、今までにない表現や娯楽の一面を提示することができるからです。

ゲームが普及し、一般に受け入れられるようになってから、久しくなりました。音楽鑑賞・映画鑑賞などと同じように、ゲームプレイという言葉を胸を張って言えるような未来が来ることを切に願い、そして少しでも貢献できるように努力していきたいと思います。